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3540 秘密クラブの元調教師 Gさん 往年の余談と魔境の予兆 前編
3536 秘密クラブの元調教師 Gさん 往年の日々 後編
の続きです。
Gさんからいただきました。
2019/07/12 往年の余談と魔境の予兆
間久津様
公私共にお疲れ様です。
今年も残りは半分となり月日の流れの速さを犇々と実感致している昨今です。
先に投稿の往年の内容の余談を書きます。
私が子供のときは戦後の混乱期でした。
中学生卒業当時は炭鉱の最盛期の終盤に差し掛かっておりました。
坑内の特異なる仕事の性質上各事業会社は、落盤や崩落等伴う危険なる掘削を地元ヤクザ関係者に任せ、比較的安全なる採炭は社員にやらせていました。
それでも炭塵爆発は再三起こり得ます。(例)麻生、三井、明治鉱業
私は一時的に棒心の見習いを行い、養父は組の代行兼公安関係の二足の草鞋を履いておりました。
その為に日頃の憂さや怖さを振り払う様な飲む打つ買うをやり、それに伴うトラブルにて喧嘩や騒動が始まる次第です。
その様な時代に揉まれた私は、身を守る手段にて剣道と柔道をミックスした実戦武道を練習して備えておりました。
しかし、炭鉱を辞め養家を離れ水商売へ。
水商売時代は、喧嘩は成るべく堪え控えておりました。
炭鉱は、私が20代の頃は衰退にて金目の物を撤収する段階に入っており転換期でした。
さて、本題に入ります。
外道、異端なる過去を抱えている為に何故か類は友を呼び、パート先にても60代の男性と親しくなりました。
最初はゾンビ風に歩きて元気も無く度々、「疲れた」とその方はおっしゃっていました。
元会社役員で会社は倒産し負債を抱えているとかで、その方は月20日以上働いておりました。
私は土、日の勤務で一緒に組んでおります。
その方は、よく独り言を言っていました。
「世の中は冷たいし卑劣だ」
と呟き、急に私に
「元ヤクザですか?」
と聞いてきましたので否定を致しました。
(後編に続く)
.....
......
類は友を呼ぶ
とおっしゃられていますが、なにやら、また、事件の匂いが......。
来週の後編をお楽しみに......。
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